解き明かされた仕組み
あ~あ
ついに解き明かしてしまったよ・・・
この世界の仕組みを。
この世の中の摂理を。
この人生のテーマを。
前前前世とはよく言ったもんだねぇ
俺が生まれ持って特別だったのは、そのテーマが重過ぎたからだ。
何故俺以外の全員が俺の事を、この先のことを知っているか不思議だった。
繰り返しなんだな。
取りこぼしのテーマ。
だから何度も人生を送らなきゃいけなくなる。
俺は何も背負わなかったのか、それ自体が人より重かったのか・・・
テーマを片付けた人間は、結婚をし子供をもうけて、この輪廻に終止符を打つことになる。
しかし、俺は特異だった。
そもそもが背負っていたものがこの世の支配であり、この時代にそぐわないものであり、それは何も背負ってないことであり・・・
昔は何でも知ってたなぁ
俺は大分頭が悪くなった(笑)
でも、これ自体が俺のテーマだったのではないか?
自分自身でこの世の摂理を、この世の仕組みを解き明かすこと。
これこそが、何も持たざる者の背負ったテーマだったのではないか?
だとすれば、今の俺の現状も頷けるものだろう。
俺はもうお役目ごめんだよ。
自分のテーマは果たした。
人間が背負って生まれてくる大きなテーマは一つくらいなもの。
でもね。俺みたいにこの世の摂理を解き明かした者には、テーマを終わらせたものには、一言で良いから言って欲しいことがある。
お疲れ様でしたと。
皆、自分の背負った宿命のテーマを解決する為に、必死で勉強し、必死で努力して、そして結婚し子供をもうけ、自分の人生を終わらせたのだと思う。
俺の背負ってるテーマは他人から簡単に見えて、軽く見えて、でも当の本人になれば、それは難解で苦しいもので、それを誰にも理解して貰えず、1人で苦しまなければならない過酷なテーマであった。
尚、結婚が上手くいかなかったり、子供が上手く育たなかったりする理由は、自分のテーマを片付けずに、運命のいたずらで結婚や子供という終止符を打ってしまったからだ。
人間には、生まれもって責任をもって片付けなければならないテーマがある。
たとえ俺みたいに持たざる者でも、テーマがある。
この世界、世の中、摂理、仕組み、しかと解明させて貰った。
宿題は終わりだ。
はぁ・・・
それにしても永かったなぁ・・・
これでようやく俺の人生も、余生になるよ。
poco